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カスタムキューへのこだわり

2018年4月24日

カスタムキュー

カスタムキューといわれるキューがあります。

一体カスタムキューとはどのようなものなのか。

カスタムキューの所持している方はどのように使っているのか

BROのお客様のキューを拝見しました。

 

カスタムキューとは由緒正しい「血統書」

カスタムキューとは

定義としては「はっきりしたものがない」と現在は言われています。

わかりやすく簡単に説明をすれば

以前は1本1本の木を切り出して「手作り」でしか出来なかったキューでした。

おのずと生産本数が数本~300本ぐらいまでが背一杯といわれていました。

当然、生産本数が少ないのでオーダー生産も可能としたものです。

いわゆるカスタムキューと言われる原型ですね。

 

ところが旋盤技術(NC旋盤)や加工技術の向上で2,000本以上はおろか1万本とか

量産される技術が確率されました。

また近年ではCNC旋盤を用いたインレイ技術も取り入れられ

手彫りから複雑なインレイがクローンのごとく作られる技術が発展しました。

カスタム・キューに対し大量に作るキューを量産(マスプロダクション)キューといいました。

 

しかし、この量産キューメーカーであったとしても、

まれに「オーダー対応」、もしくは「少量の限定本数」の作成するときがあります。

この場合もカスタムキューと言われております。

当然、量産キューメーカーのカスタムキューでも

高額なキューとなります。

もう少しわかりやすくいえばmezz EXCEEDやADAMU musashiが

量産キューメーカーのカスタムキューでしょうか
※これは持論でありカスタムキューに対して異論を唱えるつもりはありません。

また、古参のカスタムキューメーカーもCNC旋盤を用いて

インレイ等の加工をするようになりました。

量産キューの加工をした場合はカスタムキュー?というのか

量産されたキューを自ら加工や、有名工房で加工しても

それは「カスタムキュー」という定義には入りません。

あくまでキューメーカーのみに与えられた由緒正しい「血統書」が

カスタムキューと言っていいのではないでしょうか

 

今回のこのブログはちょっとややこしいのですが、

このカスタムキューを更に自らの拘りでのお話です。

 

カスタムキューがまた広がる楽しみ方かも知れません。

 

ただし、カスタムキューは希少価値とともに

以前と比較してかなり高額になってきております。

特にキューに使われる素材として

近年ではワシントン条約で規制対象の天然素材や一部の銘木まで

対象となり使えなくなっております。

象牙が全く使えないのは一般的に知られていますが

木までも対象はあまりご存知の方は少ないかも知れません

追記:ワシントン条約のキューに関する動植物についてブログを掲載しました。

 

 

カスタム・キューを更に自分好みに‼🛠

オリジナルが大切で完成されたカスタムキューに

手を加えることはタブーとされてました。

「材料・材質・加工」までこのように造ってと依頼したものが

カスタム・キューの由縁であるので、後にあえて手を加えることはあり得ませんでした。

なにせ「血統書」付に手を加えるのは如何なものか。

しかし。。。

30年ほど前にプレデター314の発売を期にいわゆる「ハイテクシャフト」が誕生し、

いじりようがないといわれたシャフトが分割構造や特殊繊維の埋め込み、

今やカーボンシャフトのREVOまで多くの「ハイテクシャフト」があり

カスタムメーカーそのものまでが「ハイテクシャフト」を造りだしました。

 

そしてオリジナルといわれたカスタム・キューのジョイントに合わせた

「ハイテクシャフト」が販売されたり、

短いコツ・シャフトの中に芯を入れたり、合わせ木で「オリジナル・ハイテクシャフト」を

自らが工房に依頼をして作成したりもしています。

またジョイントピンに合うハイテクシャフトを量産(マスプロダクション)メーカーが販売する場合があります、

 

BROのお客様のカスタム・キューのこだわりについて

カスタムキューの探求と愛着をもってのこだわり

オリジナルシャフトからハイテクシャフトへの交換

色々なカスタム・キューを自分好みに変えた例です。

今回のご紹介カスタム・メーカーは4つ

  • ジャコビー
  • TAD
  • southwest
  • RC3(リチャード・チュディ)

 

ジャコビー

ジャコビー・カスタムキュー

写真はデザイン・材質・シャフトの完全オーダーのカスタム・ジャコビーですが

シャフトは別モノで

短角だけのもの・貼り合わせ・芯入・シャフトメーカーのもの(V1・314など)

色々ですがジャコビーのジョイント・ピンに合うシャフトがなんと12本

全くシャフトを変えただけで打感・ミコシが替わります。

本来ならキューに合わせてミコシなどの撞き方をかえますが

よりしっくりくるシャフトへの探求ですね。

※ジャコビーのジャンプキューも写真には入れてます。

 

ジャコビーはリーズナブルな価格が多いですが

カスタム・キューのオーダが可能です。

 

2018年スーパービリヤードエキスポでなんと1位になっています。

そのキューはthe Roninと呼ばれfacebookにアップされてました。

忍者が持つ刀と忍法の巻物のようなデザインがクール。

販売するとしたなら25,000$❗

動画はジャコビーのfacebookに紹介されています。

Introducing the Ronin.

Jacoby Custom Cuesさんの投稿 2018年4月10日火曜日

 

ジャコビーの「オリジナル・ハイテクシャフト」もこの12本の中にありました。
(写真下 左から2番目)

ジャコビーハイテク

 

実はこのジャコビーはジョイントピンがラジアルですで

AEキューもラジアルピンのためこの12本のシャフトが使えます。

ACキュー

カスタム・キューはオリジナルありきでしたが

多くの「ハイテクシャフト」からもっと自身に合うシャフトの探求

このような楽しみ方も増えてきたのではと思います。

 

tad

TADのパイロテッドのジョイントに合うハイテク・シャフトは色々と

販売がされています。

それだけtadをプライベート・キューにされている方が多いのでしょうね。

今回のご紹介はトラ目のシャフトを工房にオーダーし、

シャフトに芯をいれミコシを軽減しています。

シャフトのジョイントは移植ではなく作っています。

カスタムキュー TAD

tad

tad トラ目

 

実はこの2本のTADのジョイントは全く異なるパイロテッド(左)とフラットフェイス(右)

もっとわかりやすい特徴は写真左ジョイント部分の金属はパイロテッド

写真右側の白く見える樹脂のジョイントはフラットフェイスです。

TADの拘りは同じモノを作っててはダメとの発想で

「しなる」キューや「ソリッドな」撞き味が出せるようにしたり

年代により少しずつ変わっています。

一番わかり易い変化は日本人好みのデルリンの長いバット・キャップでしょうか。

インレイも似たようでどこか一部が違ってたりします。

今回はストレートですが代表的な4剣や高級感のある8剣などなど色々あります。

個人的には焼入れTADがいいなぁと思っています。

 

southwest

southwestはオーダーの受付どころか生産に間に合わず、

今や市場に出回ることがほとんどなく、マーケット市場では新品を探す手間より

中古を探し販売するほうが早いし、びっくりするぐらいの高値で取引されています。

 

作成には材料の一つ一つに拘り、仕上げの塗りまで納得が行かないかぎり

southwestは市場には出さないです。

写真左のsouthwestは塗り仕上げに何度も納得がいくまで1年以上やり直しました。

 

もうすぐ5月です。

Jerry Franklinが亡くなったのは1996年5月11日でした。

長いカスタムキューの歴史はパイロテッドしか無かったのを

フラットフェイスを一躍有名にしたsouthwest Jerry Franklinではないでしょうか。

 

今回のご紹介はともにジェリーフランクリン作

うち1本はジョイントピンに印刻がないオールドで完全オーダー品

もう1本は96年(分かる方には希少価値)

オリジナルシャフト以外に工房に作成依頼をしたハイテク・シャフトや

314も入っています。

southwest

 

southwestは3/8-11山ですが Mezz EXproが販売されていました。
(2018年4月)

mezzは他メーカーのジョイントピン対応のハイテクシャフトは希少価値?

まれに生産されるようです。

まだ、このMezz EXproシャフトは届いて1週間ですが

オリジナル(ノーマル)とは別モノですね。

southwestに他社のシャフトを付けるには如何なものかとは、

ご意見があるのも事実です。

決してオリジナルシャフトを否定しているわけではありません。

souhewestとEX proシャフト

 

 

southwestは厳選した木材をバットだけではなく

シャフトにも厳選した木材を使っています。

southwestのシャフトはいきなり削って作成はしておらず、

シャフトだけでの制作日数も相当掛けています。

しかし、シャフトは消耗品でもあります。

使っているうちに痩せてもきます。

southwestのプレイヤーが多い台湾ではすごい人気のようで

多数のトッププロが愛用をしています。

そのためシャフトだけでも売って欲しいと言われる方もいますね。

実はsouthwestのシャフトは評価が高く

southwestが高価なためsouthwest似のバットに

southwestのシャフトを取り付けている方も多いと聞きます。

またsouthwestに似たキューをサウスウエストタイプと称している

サイトもあるようですがsouthwestは

簡単に真似ができるキューではないことも事実です。

 

RC3(リチャード・チュディ)

リチャード・チュディ3世

リヤードチュディと呼ばれていますがディックチュディと言われる方もいます。

有名なモデルは本ハギのベニヤが片側しかない

片ハギと言われるこの写真のタイプです。

rc3

写真はオリジナル・シャフトと「ハイテク・シャフト」

このキューの所持者の方はまた別のシャフトも現在思案中です。届きました。

※5月中旬にオリジナルシャフトをある工房に出してミコシ軽減の加工をされました。

 

RC3のジョイント・ピンは当初はスチールピンでしたがG10エポキシ樹脂ピンが登場し、

2005年からはカーボンファイバーピンが存在します。

この写真のRC3はG10です。

 

探せばカスタムキューはオーダーできます one of a kind

one of a kind 

言葉の響きはいいですね

世界で1本モノのキューを手に入れる楽しみがあるのがカスタム・キューです。

 

ただ、カスタムキューメーカーの製作者の方々が

高齢に伴い廃業となったり

現在は日本には少数しか入ってきていないこと

生産に間に合わずオーダーストップとなっているメーカーもあります。

以前はキュー・ショップにカスタム・キューは結構揃っていましたが

現在はカスタム・キューはおろか量産キューですら

「日本では」在庫が少なくなっています。

実は日本のマーケットよりもずっと広大なマーケットが海外に存在しており

その国にキューが流れているといわれています。

 

しかし、探せば現在なお海外オーダーできるところもありますので

思い切ってオーダーってことも可能ですね。

ただし、語学力やキューの最低限の知識は必須でしょうか

カスタム・キュー

 

ジャコビーはホームページのinfoからキュー・オーダーフォームで依頼可能です。

他にもオーダーできるメーカーはあります。

カスタム・オーダーは高額となりますが

one of a kind 世界で1本のオリジナル ってことも可能でしょうか

ここでオーダーの注意としては上記に記載したワシントン条約がありますのでご参考まで

 

ノーマルシャフトとは言わない、オリジナルシャフト

ビリヤードBROのお客様は

カスタム・キューへの魅力を知った方もいらっしゃっています。

でも決して他人にウンチクを並べるのではなく、あくまで自らの探求でしょうか。
だれも聞かない限り、拘りのマル秘情報はしゃべりません。(笑)

反面、BROではビリヤード初心者もいらっしゃいますので不思議な光景です。

それと、ハイテクシャフトに対してノーマルシャフトと一般には言われますが

ノーマルシャフトと呼ぶのではなく「オリジナルシャフト」

というのが正式という拘りも頂きました。

カスタムキューの魅力を別の角度から追求も面白いのでは無いでしょうか。

たまにはカスタムキューの会話もいいものですね。